第1章

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 須藤君と会社を出て駅につき、いつもと違う路線に進んだ。  次に乗るとき間違えないかちょっと心配だから、須藤君に駅名と出口を確認した。  電車から降りて暫く進むと何故だか不安になってきた。  すっかり辺りが暗くなって街灯の数も少なくなってきたからだろうか?  「あそこですよ。」  須藤君が指した先を見ると公園。  木製のベンチや小さな噴水があって、確かに昼間ならいい感じかもしれないが今は夜。  街灯の灯りがあまり届いていないから寂しい感じすらする。  ここは休日の昼間が良いかな?  「ありがとう須藤君。ここまでわかれば大丈夫だよ。つき合わせて悪かったね。」  礼を言って須藤君の方を向くと肩を揺らして笑っていた。  背筋がゾクリとする…妖しい笑い方で…  「まさかホントについて来てくれるとは思ってなかったよ…昴って結構抜けてるよね。まぁそこがまた可愛いんだけど。」  さっきまでの爽やかさなんて微塵も感じられない。  「ねぇ昴。俺のモノになってよ。」  獲物を狙う男の目をしていた。
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