第1章

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 「お兄さん達何してるの?俺も混ぜてよ。」  別の男の声が聞こえてきた。  もう諦めるしかないのか?  「誰だ。お前見ない顔だな。」  こわばって動かない体では振り返ることもできないが、どうやら知らない人らしい。  今助けを求めれば逃げきれるかもしれない!  「ったす!ムグッ!!  「ただの痴話喧嘩だよ。こう見えてこいつ結構激しくてさぁ~。仲直りの途中何だからあっち行っててくんないかな?」    !!!こいつ!!!  急に須藤の胸に顔を押し付けられがっちりと頭を抑えられた。  僕の力ではびくともしない。  叫ぼうにもこの姿勢じゃくぐもったうめき声しか出てこなくて。  何とか気がついてもらわないと!    ん゛~!  「なんか嫌がってるみたいだし離してあげたら?苦しそうだよ?」  頼む!助けてくれ!  「チッ!いいからあっち行けよ!オイ!お前ら何してる!?はやくコイツを何とかしろ!」  やっぱり!ここの奴らと仲間なのか!クソッ!
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