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それから2時間程たった頃、
図書室の中はシャーペンを滑らせる音と紙をめくる音がセミの声を背景にして響いていた。
俺はこんな感じの静かな空間が好きだ。
このままここで勉強をしていたかったが、
時計を見るとそろそろ昼を過ぎようとしていた。
「そろそろ昼だし、飯にするか?」
「そうする……」
松田はクーラーが効いてないせいで暑いのか、だるそうに答えた。
俺達は図書室を出ると靴に履き替えて近所のコンビニに移動した。
学校の校門から徒歩30秒とすぐ近くにあるから、先生も生徒もここを重宝していた。
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