第1章

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‥‥‥。 見ると着信は見たこともない番号で一瞬取ることを躊躇う。 基本誰だかわからない番号はいつも取らない主義だ。 でも、‥‥。 その時の俺は何となく‥、いや。 不思議だが無意識に通話を押していた。 「‥‥‥‥」 『‥‥‥あ‥‥‥あの‥』 若そうな女の声‥。 か細い声で詰まった様に話す。 「‥‥‥はい」 俺は間違い電話ならすぐに切ろうと思って声を出した。 『‥‥‥‥‥あ‥‥‥』 相手も間違いだと感じたのか戸惑いの声が漏れてきた。 やっぱ間違えじゃん。 「‥‥間違いなら切りますよ」
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