第1章

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ふと電話の向こうからザーッっと雨音が聞こえてきたから俺も不意に窓の外を見る。 結構降ってるな。 『‥‥間違い‥です。 ‥ごめん‥なさい』 だろーな。 そう言われたから俺は通話終了させようとした時。 グスリと鼻を啜る音が耳に入った。 通話終了を押すのを止めて再び耳に電話を当てると何故か相手も電話を切ろうとはしなかった。 ‥‥‥‥‥。 『‥‥グス‥‥』 たまに聞こえる泣いているかの様な音。 「‥‥あのさ、‥何番?」 『‥‥‥え?』
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