プロローグ

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「父様っ‥!! あたしも‥‥連れてってください!」 私の大好きな人たちが遠くに行ってしまう 「すまんなぁ‥。 お前は連れてってやれんのだ‥‥。」 頭を撫でる大きな手。 優しい優しい“あたしの”手。 「土方さんっ‥!」 そして家族のように、兄の慕ってきた男にもすがる けれど‥‥ 「お前はここでまってろ」 そういい、やはり距離を置かれる 最後の救いと兄妹のように育ってきた男に視線を送る 「‥‥‥」 その男もあたしから視線を外した ‥‥っ 「私は‥私はもういらないのですか‥っ」 「違う。違うぞ彩音。 お前がいらないとかじゃないんだ」 私の肩を抱き、そう言うが耳には入らなかった 「わたしが、 わたしが異端者だからですか、父様」 「彩音‥」 私は下を向く 「‥‥まっててください。 必ず追いつきます。 待っててください」 私はそういうと、 旅立ってしまう9人の背中を見送った .
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