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目が覚めると私は、
いつもの暗く汚い牢獄の固いベッドに戻っていた。
亜人に輪姦されたり触手に苗床にされそうな所を、
大臣の娘と悪魔に助けられ、
奇妙な異世界でもてなされた夢を見た気がする。
今の現実も酷い環境とは言え、
看守は人間で、
看守長に卵生み付けられる事だけは無い。
私はベッドの下からペーパーバックを取り出し、
擦り切れた枕に押し付けて読む事にした。
私を守るのは神でも、
まして悪魔でもない。
共に戦い散った英霊と言う名の盾だ。
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