プロローグ

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願いって言われても…。 だいいち…本当に叶うのか? そんな夢みたいな話…あるわけがーーー 「どうしたの?怖い? フフッ…。やっぱり彼女達を消すのが怖いのね? 罪の意識からかしら? でも大丈夫…安心して。貴方が罪悪感を持つ必要は無いわ。 彼女達は貴方を裏切った…悪いのは彼女達。 それに彼女達はもともとこの世に存在してなかったって事になるの。 彼女達が消えたからって、誰も悲しんだりしないわ。」 確かにこいつの言う通り…アイツ等が憎い。 本当に消す事が出来るなら…それでもいいのかも…。 「それに貴方、switchが本当に願いを叶えられるかどうか…知りたくないの? 試してみる価値はあるはずよ? 私の言っている事が嘘だとしても貴方が損する事はない…。 逆に私の言っている事が本当なら…ね? 貴方には得しか残らない。」 「…。わかった。」 信也は立ち上がり、女に言った 「俺の願いは…俺を裏切った盛岡奈々…山谷和樹…この二人が消える事だ。」 信也の願いを聞き、不適に微笑む女 「じゃあ、私の指に貴方の指を重ねて。 それが願いを叶えるスイッチとなるわ。」 そう言って女は日差し指を信也に向けた 本当に触れられるのか? 恐る恐る女の日差し指に自分の日差し指を重ねる 「ウッ!?」 女の指に触れた瞬間、周りが眩しく光る 「な、何だこれ!?」 光に包まれながら、今度は宙に浮いたような奇妙な感覚に襲われる 「ウッ…。」 吐き気をともなうぐにゃぐにゃとした不思議な感覚 「運命は貴方の望みのままに…。」
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