52人が本棚に入れています
本棚に追加
/177ページ
「12月の下旬だった…あの老人が現れたのは。
突然、店に現れ椅子に座ったまま、黙っていたが、僕の顔を見るなりこう言った…。
「お兄ちゃんのお母ちゃん、10日位で死ぬよ…」!
何だとこの野郎と心の中でつぶやいた。
お客もいたのでじっくり話しを聞く事が出来なかったけど、その予言はズバリ的中する。
年が明けた1月10日に母は亡くなった。
先生の話しだと年に1度、店に現れ、人生相談をしている占い師だそうだ。
今でもあの老人に会いたい気持ちは消えない。
先生やスタッフには黙っていたが、12月の初旬に母は胆石で入院をしていた。
胆石なので楽観的にいたが、1月8日急変し死に至ってしまった。
あの老人は、死を予知できるなら、防ぐ方法も知っていた筈だと今でも思っている」。
「純」~謎の老人より~
最初のコメントを投稿しよう!