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「ネフェルタリ!コラ!このおてんば娘!」
「きゃあ!ラムセス様!いつの間に!」
「今来たところだ。元気にしていたか?」
「はい。戦勝、おめでとうございます。ご無事で何よりです。」
「ああ。ありがとう。」
笑顔いっぱいのネフェルタリ様。
14歳になって軍を纏めるまでに成長されたラムセス様は、戦の度に最前線に立っている。
そのご帰還は、ネフェルタリ様にとって涙を流すほどのこと。
「…ムトナ。少し遠出がしたい。」
「はっ。どちらへ?」
「知らん。」
「…は?」
「とにかくどこでもいいんだ!行きたい。」
「…畏まりました。ご用意致します。少々お待ちくださいませ。」
「ああ。馬も引け。」
こういうところは、ラムセス様の横暴なところであり、愛情でもある。
長期に渡り、寂しい思いをさせてしまった謝意を行動で表す。
二人の時間を大切にされる。
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