ヤッホー☆神様です

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「は?」 かなり間抜けな声が出てしまった。 「神様でーす☆」 ピースサインでキメポーズな自称神様幼女。 「旅行券持ってるでしょ?その旅行券の行先の世界の管理をしていて、この空間の主の……名前は覚えてもらわなくてもいいからいいや。神様です」 キメポーズのまま自己紹介とは言い辛い自己紹介をする幼女神。 「取りあえず、何か質問的なものはないかな?少年」 キメポーズのまま質問タイムに突入するピンク神。どうやら考えるのが面倒になって思考放棄をした俺のことを、突然自分という神様を目の前にして萎縮してしまったと考えたらしい。 ならばお言葉に甘えて質問しようじゃないか。 「ここはどこ?私は誰?」 挙動不審に辺りを見ながら不安げに言ってみる。 「2つ目の質問はわたしが聞きたいよ。さっきと性格が全然違う事と合わせて」 俺の突然の豹変っぷりにも微動だにせずキメポーズなままだとは。流石神様。 「神様なんだからそれぐらい分からないのか?」 「自分の世界の事でも分かんないよ、人間一人の詳細なんて」 そう言って脱力してしまった神様。その程度で動いてしまうとは、やはり神じゃなくてただの幼女か。 「何で幼女なんだ?」 「え?さっきの流れだと名乗るのが普通だよね?」 「普通?俺の中ではさっきの流れに乗ったつもりなんだが?」 「人間一人の思考回路がこうも予測困難だったとは思わなかったわ」 「ここはどこ?私は誰?そして貴女は何故幼女?」 「えっと、うん、もういいや」 何故目の前の幼女はあんなにも疲れているのだろう? 「ここはわたしが創った空間で、位置的にはあなたが居た世界とわたしが管理してる世界の間かな。名前は自分で思い出して。わたしが幼女なのは、あなたが可愛い女の子がいるパラダイスがいいって言ってたからだよ」 「ピンクパラダイスとその化身のいる空間より、何もない空間で優しいお兄さんとお話ししてる方がいいなぁ」 可愛い女の子イコール幼女とか変態じゃないですか。大丈夫か?自称神様。 投げやりな神様に投げやりな口調で返しながらそんな事を考える。
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