第1話

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薄暗いランプの灯りが照らされる店内は大人の雰囲気が漂い、ジャズの音楽が流れる私が気に入っている隠れ家的なバー。 そのバーで、仲良くしてもらっているマスターに苦笑いされながら、私はある人と二人でここに来ていた。 …流れるジャズの音楽さえもかき消すほどの大声を出して…… 「だーかーらーっ!そんなんだからーだぁめなのよ! あーなーたーはー!」 「はぁ…」 「「はぁ…」って!わーかーってる? なんって男らしくなーい返事! そりゃー、振られるってーのー!」 「須田さん。もう飲まない方がいいですよ。 お水、飲みましょう。そんなに叫んだら喉も渇くでしょ?」 「みぃーずー?!いらなーい! 飲み物ならこれでじゅーーぶぅん! んあっ?」
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