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「は~い、今日も愛と勇気を学ぶぞ~。」
ああ!!愛と勇気か!!
「はい。このセリフ~言ってみて~。多串くん!」
あてられた、その男子は、危なそうな目をしている。瞳孔が開いている。
「先生!多串くんではありません!!というか、多串くんはこのクラスに存在しません!先生の言っている多串くんに該当する多串くんはこの世に一人たりともいません!!」
「あれ~おかしいな~ごめんね~名前間違えちゃって~!!じゃあ気を取り直して、泥方くん!!ここ読んで~」
「先生!!泥方くんではありません!!」
先生はややキレ気味だ。
「名前なんてどうでもいいから早く読んでくんない?」
泥…土方くんもややキレ気味だ。
そこに割って入ったのが、ゴリラっぽい人…?あれ?人?
「先生!!いい加減名前を覚えてあげないと泥…土方くんが可哀相です。」
Σお前も間違いそうになったよな!!
「うぜえよゴリラ。マヨラーの名前なんて、どうでもいいアル。」と、古い、がり勉の表現方法のぐるぐる眼鏡をかけた、留学生の神楽がいった。
泥方は微笑しながら、つぶやいた。
「……もういいや……」
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