第一章

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「何だ?こんな柔そうな針で「ズガガガガガッ!」ぬおっ!?」 白スーツの会話に被せるように針が襲いかかる。 が、鎧に針が弾かれダメージをさほど与えられていないようだ。 「てめぇっ!いきなりは卑怯ろうが!!」 バタンッ! 「はっ?」∑(OωO;)? ブロロロロ……………… 「・・・・・はぁぁぁぁっ!?」∑(OωO;)!? 現在の状況お教えしよう。 面倒くさいことになりそうだから帰ったただそれだけだ。 「まてやこらぁぁぁぁァァァッ!」 白スーツが追いかけるが、スピードが乗った黒塗りワゴン車には追いつかなかった。 あ、去り際に警察に電話したわ『港に変質者がいます。』てな。 その後、白スーツは捕まったかどうかわからない。 しばらく第五区と第六区の境を数分間ほどワゴン車を走らせる。 空が晴れ、雨がやんで夜も明けてきた。 もうすぐ街の住民が家から出てくるだろう。 ワゴン車は第四区と第五区、第六区の重なる境目にある目的地、俺が経営している何でも屋『Shady』についた。 ワゴン車を車庫にしまい、能力を使い車体を水に包ませる。 すると黒かったワゴン車しゃの色が落ち何でも屋と書かれた白いワゴン車になっていた。 俺はワゴン車の中でいま着ている黒服を上下脱ぎ始めた。 着ていた服の下には緑の地味なジャージが現れた。 生憎、俺はオシャレに興味がなくてな。 「ふぅ。」 やっと任務が終わった。 一週間もかけて下調べやらで時間がかかって大変だったな。 湿気た髪をいじりながら車を出て、俺は『Shady』と書かれた看板の建物にある玄関に体を向けた。 玄関前には、ワゴン車に積んだ木箱が置いてある。 え? いつからそこにあったかだって? 服を脱いでる間に能力を使って水に運ばさせたのさ。 便利だろ超能力。 俺は木箱を横にずらして、ジャージのポケットから鍵を取り出し玄関の鍵穴に差し込み開ける。 玄関から入ってすぐの室内にはつい最近リフォームした応接室が広がっている。 あまり物がなく、長机に椅子が数脚に部屋の隅にある冷蔵庫やオーブンしか置いていない。 俺は外にある木箱を運び部屋の床に置いた。 そして、俺はいつもの習慣というものに従いごく自然に冷蔵庫に向かい、中から「お汁粉」の缶ジュースを取り出し一口飲んで息をつく。
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