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俺の心臓が大きく脈打っているのを感じた。
名前が同一という事は有り得る。しかし、自分が欲しいと思い注文した書籍のタイトルを忘れるなど有り得るだろうか? 言いたくないのだ、本のタイトルを。ならば、この少女が……?
「しょ、少々お待ちください……!」
言葉に詰まりながら、足早で取り置き専用棚へ向かう。
若い人だろうと思っていたが、高校生くらいじゃないか。ましてや、あんな美少女だったとは……
だからこそ、分からない。何故、このような本を注文したのか。
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