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ちょうど日付が変わった頃
正座を始めて約三時間
「なあ、颯季」
「なんだい、頭領?」
「ものは相談なんだが?」
「却下だ」
「なんでだ!せめて用件くらい聞けよ」
「大方、運搬をやってくれとかだろ?」
「そうだが…それにお前の魔法はそれ向きだろ?」
「適材適所というやつか…いいだろう」
「本当か!助かる」
「その代わり、帰ったら、飯奢れ」
「交渉成立だな」
あら、真面目なお仕事のお話
ふざけていてもお仕事はしっかりする
真面目なんだか不真面目なんだか
「なんか馬鹿にされている気がする」
「同感だ、私達は真面目にふざけているだけだ!」
「なお、悪いわ!それに一緒にするな!」
真面目タイムは15分持ちませんでした
さらに二時間 正座して5時間くらい
「「暇だな…」」
「しりとりでもするか」
「頭領、あんた二人でしりとりしても楽しいか?」
「おまっ!会話のキャッチボールしよーぜ!暇なんだから」
「会話のキャッチボール?これまで私に会話のキャッチボールをしたことがあったか?言うなれば会話のドッジボールだな」
「否定ができない」
「自分で言っていて悲しくなったのだが?」
「それはお前が悪い」
颯季くんの扱いを再確認しただけでした
そして颯季くんはこう思った
(またこんな事があったら、頭領を道連れにしよう)
それから三時間 正座して大体8時間
「足がやばい」
迅は足が痺れているみたい
颯季くんは?
「グースカピー」
何と眠っています
「こいつ寝てやがる、正座したまま、やべーよ、このままだと俺寝れねーよ、というか座ったまま寝れねーよ、なんでこいつは寝てやがるんだよ~」
空が明るくなってきた
清々しい朝が来る
寝不足の一日の始まりだ
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