第一章第二話 導入

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「バラバラにはなりたくないな」 「またなんか言ったのか?颯季」 「いや私が一般市民だと言っただけだ」 「逸般市民がなにを言っているんですかね?」 「私の味方はいないのか?」 「「いるとでも?」」 慈悲はなかった 「納品物の精算が終わったぞ」 「どれくらいになった?」 「帰る時に使う移動費くらい」 「少ない!落ち損じゃないか!」 「冗談だ、質にもよるが大体1匹500Gだ」 因みに大体30G(ゴールド)で子供の小遣い程度だ 「結構高いな、料理長吹っ掛けた?」 「失礼ですね、違います。」 「なんでも、あの位置の蟻猿は行商に行く時の邪魔だったらしい」 「なんでもいいや、稼げたのなら」 「落ちたかいはあったよ」 今回の報酬 500×(アントエイプの討伐数100)=50000 移動中~蟻穴の村から港町 ガレオン 「えっ船が出せない?」 「そうだよ、航路にモンスターが出たんだよ、そのせいでこっちも商売あがったらだよ」 「駄目か~」 どうやらここに滞在しなければいけないらしい 「宿を探しましょうか」 「そうでござるな」 「手分けして探す?」 「そう言えばトラブルメーカーは?」 「またですか!颯季さんは何回問題を起こせば気がすむんですか!」 「九露殿いくらなんでも問題ばかり持ってくるなんて…持ってくるでござるな」 「皆酷くないか?」 「あっいた」 「どこに行ってたの?」 「出航許可を貰いに」 「えっでも船は出せないって?」 「問題がモンスターなのだから、依頼という形で貰ってきた」 「おまっ!ひさしぶりに颯季が役に立ったぞ」 「そしてこの言葉である、解せぬ」 「それは…日頃の行い?」 「くそー」 「とりあえず依頼内容は?」 「ヤマタノイカの討伐、報酬はあの船らしい」 「船だと?」 「足元を見られた、あまり出費をしたくないらしい」 「逆に考えると、船をただで貰えるってこと?」 「そう言うことだよ姐さん」 「船も無傷でモンスターを倒せか」 「出来るだろ?頭領」 「やるしかねーだろ、俺は帰って寝たい」
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