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迅side
千裏は跳ぶ、飛んできた岩を足場に
『居合い 弐刃(にんじん)』
烏賊の体に大きな十字の傷ができた
「逃げても無駄でござる」
魚は釣れたのだろうか
颯季side
「この魚はなんなの?」
「ショウユアジって言ってね、骨から醤油が出来るらしい」
「丁度九露さんが醤油切らしたって言ったよ」
「あっ千裏さんが凄い動きしてる」
「千の旦那の魔法があったら簡単に出来るらしいぞ?」
「時間停止だっけ?」
「いや、自分の時間を加速してるんだと、旦那にとって一秒は三秒つまりは人の三倍は動けるらしいよ」
「なにそれ凄い強いじゃん」
「ただし使ったあとは使用時間と同じだけのインターバルが必要なんだと」
何気に真面目に戦闘を見ていたらしい
れっつごー戦闘
迅side
「足も少なくなったしもう少しか?」
「油断は禁物でござる」
「今度は流木が飛んできますよ」
3人は飛んでくるものをかわしつつ近づくタイミングをはかる
「!こいつ、あいつらの方に投げやがった!」
烏賊は颯季達の方に流木を投げた
「危ない!」
颯季side
「危ない!」
声が聞こえた方を向く
「ちっ!」
颯季は舌打ちをする
何故なら自分達の方に流木が飛んで来ているから、避けることは容易いだが避けた先には二人がいる
(仕方ない)
『召喚 岩龍の盾』
自分と流木の間に挟み込むように盾を召喚する
颯季の魔法は召喚魔法 一度でも触れた事がある物を制限はあるが持ってくることができる
「今の私の役割は護衛なんでね」
迅side
「仕事だけはきっちりするなあいつも、千裏、九露こっちも終わらせるぞ」
「了解です」
「あいわかった」
『炎王凱旋(えんおうがいせん)』
『鳳閃火(ほうせんか)』
『居合い 未練(みれん)』
迅は今出せる最高温度の刃を
九露は鳥の羽に見立てた火を
千裏は一瞬で三度の居合いを
そんな攻撃を瀕死の烏賊が耐えられる訳もなく
「戦闘終了だな」
烏賊はもう動く事はなかった
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