第一章第二話 導入

9/10
前へ
/190ページ
次へ
「終わったみたいだよ~」 「はやいな、私まだ一匹も釣ってないのに。」 「説教決定だね」 「間に合わなかった」 「そうでもない、ほら引いてる」 「あっやべ!」 一方解体中の九露さんは? 九露side 「しかしでかいですね…」 かなり大型の烏賊、どう料理しようか… 「料理長、魚が釣れた!」 「颯季さん?魚釣りしてるのだから釣れるでしょ?って」 驚愕に表情が支配される 「レインボーフィッシュじゃないですか !」 『レインボーフィッシュ』 調理の方法で食感や味が変わる主婦の味方 「これで色々出来るものが増えます」 「喜んでもらってよかったよところで物は相談なんだが」 何やら波乱の予感? いざすーぱーもぐもぐタイムだ 今日の献立 烏賊おおめのシーフードカレー 烏賊焼きそば 烏賊の姿?焼き 颯季のみ 烏賊の刺身 イカづくしである 「おい颯季だけ刺身があるぞ!」 「ずるい~私も~」 「はっは~私の釣果と交換したのだー」 「拙者はこれだけあれば腹が膨れる」 賑やかな食卓 「カレーうまっ!」 「そのカレー颯季さんが釣った魚が入っているんですよ」 「「「颯季、グッジョブ」」」 「はっは~褒め称えるがいい」 心も腹も満たされる 「颯季、刺身食べないの?」 「折角だし最後に食べようかなと」 颯季は刺身に口に運ぶ 余談だがヤマタノイカは調理する際に注意が必要である 『切断してから』一定温度以上の熱で加熱が必要なのだ 因みに颯季の食べている刺身は『千裏が切断した』部分の足の刺身である それを食べると 「うっ」 こうなる しばらくお待ちください(颯季に幸あれ) 「料理長…謀ったな…」 「颯季さんがくれって言ったんじゃないですか」 すべて颯季のせいである
/190ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加