第1章 第一話 始まり

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「いや2匹だ」 颯季は矢を二本放っていた、うち一本は襲いかかってきた猿、もう一本は別の猿 「やはりあまり強くないな」 「危険性はあまり高くないからな」 そう言って先程蹴り飛ばされた猿にとどめをさす 「はっはー俺達を倒したかったら100匹は連れてくるんだな」 ピコーンフラグが立ちました 「なんか言ったか?颯季」 「いやなにもいってないぞ?」 首を傾げる迅 「頭領あなた、疲れてるんだよ」 「この依頼が終わったら少し休むか」 ピコーンフラグが立ちました 「また聞こえた、これはストレスのせいだ」 「誰のせいだ?」 「鏡見てこい、俺のストレスの源がわかるぞ」 「鏡と今の状態はあまり見たくないな」 「颯季、俺はおまえが疲れてるように見える」 「私の疲労度数はどうでもいいから、回りを見ようぜ」 斥候が帰ってこなかった場合知能の低い猿はどうするだろう? 答えはこの惨状である 「なあ?これはなんだ?」 「この巣穴にいる猿、全部じゃないかな?」 「颯季、今日は帰ろうぜ?」 「それには賛成だが、できるならもうしてるぞ?」 「俺は確かに100匹は連れてくるんだなって言った、言ったよ、だけどなまさか連れてくるなんて誰も思わないだろ?」 「頭領、あとで説教だな」 二人ともお疲れのようです。 完全に現実逃避している 「ああもうまとめて相手してやらぁー」 「えー」 「じゃあおまえはどうする?」 「逃げる」 「その手があった」 二人は踵を返したと同時に 「「逃げるぞ~」」 物凄い勢いで二人は走り出した 「「「「ウキャァァァ」」」」 叫び声が聞こえる、大方猿が、追いかけて来てるのだろう。 走る走る振り向かず走る 大分走った所で颯季は 「やばいなまじで冗談じゃなく」 「そんな事誰でもわかるわ!」 「だがそろそろ出口みたいだ」 「みたいだな、光がみえる」 「蟻猿は自分達の巣穴からは出てこない、逃げ切った」
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