第1章 第一話 始まり

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逃げ切ったと思った。完全にそう思っていた。 まさか二人揃ってバナナの皮を踏むなんて誰も思わない それはもちろん当人達も 「「うおっ!滑った!」」 コントばりに全力で滑った 「痛い、くっそ、誰だ!こんな所バナナの皮を捨てたやつ」 「滑ったじゃないか!滑るのはギャグを言うときだけでお腹一杯だよ」 「滑ってる自覚あったんだな」 「実は大分心に堪えてる」 「その言葉で俺はご立腹だよ!自覚あるなら自重しろよ!」 「嫌だね」 「こいつ駄目だ。もう手遅れだ」 今日はよく喧嘩する二人である ついでに運も悪いまた囲まれる二人 「あーもうこれ絶対に割りに合わないぞ」 「今回は歩合制じゃなかったかい?」 「こいつら一掃出来ればそれなりに稼げるんじゃねーか?」 「少しの間はゆっくり出来るな、多分」 「よーし頭領頑張っちゃうぞ~」 「私、帰ったら、料理長の飯食べるんだ」 「不穏だからやめてくれない?」 しばらくお待ちください 「こいつでぇ!ラスト」 迅が最後の一匹を斬り捨てる えっ?戦闘はどうしたって? 猿をバッタバッタと退治するだけのお話なのでカットです! 戦闘描写が苦手なわけじゃないんだからね!(言い訳) ほっほら本編に戻って!ほらほら! 本編かまん 「なにやら作者の痛々しい言い訳が聞こえたような?」 「なにしてんだ颯季、解体が終わったから帰ろうぜ」 「ああ、すまんな、今行く」 「とりあえず、拠点に戻ろうか」 「了解だ、頭領」 幸い出口は拠点の近くにあったため時間はかからない 少し歩いたら見えてきた 拠点といっても簡易なキャンプなので、味気無い作りになっている。 「近くでよかったな、これで遠かったら絶対依頼放棄してる」 「同感だ」 何気無いそしてやる気の無いやり取りをしているとキャンプにいた二人の男が近くにやって来た 「迅さん、颯季さん無事だったんですね」 スーツ姿の男性は『九露』私達のチームの生命線 「よかった」 「すまん、心配をかけた」 「料理長、突然で悪いが腹へった」 「は~あなたは心配のしがいがありませんね、颯季さん」 「全くでござるな、心配などあまりしていなかったがな」 このござる口調の侍は『千裏』このチームの常識はずれの常識人 この四人がチームの現場担当だ
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