第13章 危険なパジャマ・パーティー ①

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しかし 空気の読めないマイペースな性格に輪をかけて 初瀬心は有言実行の人なのだと――僕は後日思い知ることになる。 「ねー今夜はさ、リビングでパジャマパーティーしようよ」 メンバーが宿舎に勢ぞろいした 『バッカス』の撮影日だった。 提案したのは他でもないココさんだ。 「パジャマパーティーって、女子かよ」 鼻で笑う悠月さんだったけど。 「いいね、そういうのファンの子喜ぶよ」 「待って。それじゃおそろいの可愛いパジャマ用意するから」 「マジか」 乗り気のスタッフに逆らえず 諦め半分肩をすくめる。
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