第七章

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外灯が彼女の顔を照らす。 やっぱり、綾だ。 腰まであった、少し茶色がかったサラサラな髪。 それが、肩にかからないくらいに切り揃えられていた。 「コウ…」 すぐに立ち上がろうとして、砂に足を取られる。 「危ないッ!!」 咄嗟に体が動いた。 「きゃっ」 彼女の腕を引っ張り、転ばないように… 自然と綾は、オレの胸に飛び込む形になってしまった。 思わず、彼女の腰に両手を組んで ギュッと、抱きしめる。
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