第七章

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彼女の涙の筋を気付かないフリをする。 もう、オレの役目ではないのだから… 綾の涙を拭うのは… 「髪、バッサリ切ったんだな… 短いのも、似合ってるよ」 それが、彼女のいう『好きな人』の好みであったとしても。 「コウ…は、やせたね…」 目を伏せる綾… まるで、自分のせいだと言っているみたいに…
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