第七章

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「そうかな…? 仕事が忙しいからな…」 自分では、気付かなかったが… 綾には、何でも分かってしまうな… うれしさを隠して、ついつい言ってしまった。 「こんな時間に危ないだろ…」 「うん… 今日、展示会で、帰りにここを通ったから…」 「懐かしな… 展示会…」 「じゃ、私、帰るね」 「あぁ…」 帰したくない、このまま一緒にいたい。 本音を飲み込むしか、出来ないオレは弱虫なんだろうか…
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