第七章

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相変わらず、 忙しい日々が、続いている。 それでも、なんとかやっていけてるのは、あの日、綾と再会したこと。 そのことだけが、今、オレを支える糧となっている。 「社長、T駅前の再開発の資料です」 これが決まれば、大きい。 利益は、もちろんだが、お飾りだけの二代目社長と、鼻で笑っていたやつらを奮起させられる。 幹部連中は、保守的な者が多すぎる。 役職にあぐらをかき、定年退職まで平和に毎日を泳ごうとする。 部下は上司をみている。 やる気のない社員は、この会社には必要ない。 それどころか、実力があるものを潰してゆく…
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