第七章

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「釣り合う、釣り合わないより、好きかそうでないかでしょう?」 キョトンと、した顔。 そして、鼻先で笑うヤツ。 「康平さんって、意外と考え方が若いんですね。 フフッ」 金持ちで、なんの苦労もしたことが、ないんだな。 そんな、物差しでしか、人を、はかれない。 もしくは、親の駒になることを甘んじて、受け止めてるか… ガラッ!! 「電話が長引いて、申し訳ありません」 言葉の割に、悪びれていない清田社長が、戻ってきた。 そのあと、少ししてから、お開きとなった。 あのまま、二人きりにされても困る… いや、もしかしたら、二人きりにしたまま放置されてたかもしれないと思うとぞっとする。
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