第七章

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「康平さん、美味しいお店見つけたの」 「おしゃれなバーで飲みましょう!!」 などと、深夜近くなっているのに、待っている。 運転手つきで。 「ねぇ、康平さん、たまにはストレス解消にパァーッと、行きましょうよ~」 上目遣いで、オレを見るアイシャドーは、夜でも分かる紫色。 ねぇ~ と、オレの右腕にヤツの両腕をからめてくる。 「お断りします」 何十回めかの、断りの言葉。 後ろからついてくる末次さんも、相手が相手だから、どうにも出来ない。 T駅前再開発が決まるまでは… 我慢するしかない
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