第七章

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ほっと、した。 深い安堵感が、オレを包む。 気を張っていた、日々… やっと、一段落… あとは、営業部に任せればいい。 彼らが連携してやってくれる。 一つの山を制覇したような清々しい、気分だった。 「良かった…」 ふぅーと、長い息を吐いた、その瞬間だった。 えっ? ガタンッ!! 急に目の前が真っ暗になる。 体に力が入らず、机に左手をつくが、支えきらず前に倒れた… すぐそばに、末次さんがいるのに、遠くから叫んでいるように聞こえる。 「社長!! 社長…社長…?」
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