180人が本棚に入れています
本棚に追加
私をイスごと覆うように、両手を壁についく。
顔の両横に手をつかれているから、浅倉くんの顔が近い。
「逃げられませんよ」
「冗談は、やめて!」
「冗談じゃありませんよ」
「こんなことで、今の関係を壊したくないの」
そう、先輩後輩のちょうどいい距離
なのに…
キスされる…
その瞬間
「いやっ!」
思わず、叫んでいた。
その時、低い大きな声が浅倉くんの背中の方から響いた。
「何してるんだ!!
こんなところで!」
最初のコメントを投稿しよう!