第八章

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「もう少し、警戒心持った方がいい…」 「警戒心って…」 浅倉くんは、同僚だし、警戒心なんて、そんなもの持ったことがないし、必要性も感じたことがない。 「まったく… 鷹野が辞めてから、こういう輩が増えているんだから、気を付けたほうがいい ましてや、別れたと知ってるのなら、余計に」 「はぁ…」 気を付けろ、と、言われても、どうしたらいいのやら。 「どう考えても、分からないんだよな~ ?」 「何が、ですか?」 仕事中の厳しい営業部部長から、やさしい笑顔になって見つめてくる。 「お前たちが別れた理由!」
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