第八章

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「は?」 何、言い出すの? 突然!? 「そのまま結婚と、思えるくらい、お互い惹かれあったみたいだったから」 そういう風に外野は見えていたんだよ、遠く過去を見ているように言った。 「そしたら、一つの結論に至った…」 「私に、好きな人が出来たからです」 結論を聞きたくなくて、先を言わせないように被せる。 鋭い営業部部長サマは、気付いている。 直感でそう感じたから。 「さよなら、を、私から告げたんです。 それが、真実…です」
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