第八章

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パタパタパタパタ… 「綾っ!!」 望の焦った声。 近付いてくる、足音。 「はぁはぁはぁ、綾…」 「どうしたのよ、そんなに急いで… そんなに、急がなくても、あの居酒屋は…」 「綾、会社前にタクシー呼んだから、早く乗って!!」 はぁ? 「居酒屋行くのに、なんで、タクシー呼ぶのよ」 もったいない! って、いうか、会社から居酒屋まで、歩いて10分もかからないでしょ!! 「居酒屋には、キャンセル入れたわ」 「用事あるなら、一人で乗りなさいよ… なんで、私まで…」 不満がこぼれる。 「倒れたのよ」
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