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「今、眠ってますので、どうぞ」
特別室のドアを開けた末次さんが、微笑んむ。
実は、ここに来る間、一悶着!?あったのだ。
「別れた女が見舞いにくるって…
コウも嫌がるでしょ!!」
「何言ってるの?
心配して様子を見に来た人に、別れたなんて関係ないでしょ」
「婚約者がいるのよ。
コウは…
元カノが来たら、ややこしくなるでしょ。
それに、婚約者に失礼よ…」
「そのことなら、心配におよびません。
雑誌に撮られていたのは、取り引き先の社長のお嬢さんです。
パーティで社長を見かけてから、好きになったみたいで、つきまとわれているんです」
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