第八章

30/38
前へ
/293ページ
次へ
「今、眠ってますので、どうぞ」 特別室のドアを開けた末次さんが、微笑んむ。 実は、ここに来る間、一悶着!?あったのだ。 「別れた女が見舞いにくるって… コウも嫌がるでしょ!!」 「何言ってるの? 心配して様子を見に来た人に、別れたなんて関係ないでしょ」 「婚約者がいるのよ。 コウは… 元カノが来たら、ややこしくなるでしょ。 それに、婚約者に失礼よ…」 「そのことなら、心配におよびません。 雑誌に撮られていたのは、取り引き先の社長のお嬢さんです。 パーティで社長を見かけてから、好きになったみたいで、つきまとわれているんです」
/293ページ

最初のコメントを投稿しよう!

180人が本棚に入れています
本棚に追加