第八章
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末次さんの手で開けられたドア… 恐る恐る歩を進める。 部屋の奥に、大きなベッドが存在感を示している。 近寄って、覗き込む。 末次さんが言っていた通り、眠っていた。 横にあるイスに腰を掛け、コウの右側で様子をうかがう。 彼に会うのは、夜の海で偶然に会って以来。 その時もそう思っていたけれど、コウがまた、痩せている。 頬も少しこけている。
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