第八章

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それは 無意識だった 「仕事、がんばりすぎだよ…」 少し痩せた頬を片手で、触った。 気をきかせてくれた、末次さんと望は部屋に入ってこない。 閉めきった空間に、二人… 眠っていることをいいことに、コウに触れていた。 こんなになるまで、仕事しなくていいのに… 右手に感じるコウの左頬は、温かかった。 過労で、倒れた 末次さんから、そう聞いた。 「倒れるまで、無理させないでくださいっ!!」 文句を言った私に、すみませんでした、と、一言。 末次さんが、謝ってくれたけど… 社長になって、確かに睡眠時間は減っているのは、当然。 ストレスもハンパないだろうから…
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