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何でもないフリをするが、心は張り裂けそうに痛いまま…
それを、心の奥底に押し込め、浮き上がって来ないように、フタをする。
コウの胸を両手で押して、二人の間に隙間を作る。
強がって、笑顔を見せるのは、本音を漏らさないため。
「コウが、手を抜いて仕事出来るようになったら、考えるわ」
立ち上がって、にっこり笑う。
コウの記憶の中の私が、笑顔でありますように。
「離さない」
その言葉を宝物にして、別れを告げよう。
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