第八章
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「もう、会えないと思うけど… 元気で。 遠くで、見守っているから。 私のことは、忘れて…幸せになってね」 そこまで言うのが、やっと、だった。 ドアの方へ方向転換すると、涙が溢れてくる。 「さようなら」 最後の一言を絞り出すと、ドアを閉めて走った。 走って走って、ただ、ひたすらに走った。 湧いてくる思いを、振り切るように…
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