第九章

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「コウ…」 抱きしめた彼女が胸の前で、くぐもった声をだす。 早くなっている、心臓の音、聞こえてるんだろ? それだけ、真剣なんだよ。 キミに対して… 中途半端に、向き合えないから。 「離し」 「離さない!! オレ達…やりなおさないか?」 離して そう言いたかったのだろう。 だけど、それを全て言わさないのは、オレの弱さ。
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