第九章

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「クソッ」 それでも、追いかけたくて、ベッドから降りようとする。 ガタンッ!! 足に力が入らなくて、床に転げ落ちた。 「クソッ、クソッ」 ゴンッゴンッ 右手でゲンコツを作り、床を殴る。 「クソッ」 情けない そう、情けない… 好きな女が泣いているのに、それを追えないず、何が 愛してる、だ。 自分の不甲斐なさに腹が立つ。 床に座り込んだまま、ベッドの柵にもたれ、天井を仰ぎ見る。
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