第九章

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夜、8時過ぎ 一息ついた頃、末次さんが、コーヒーを持ってきてくれた。 何気ない雰囲気で、世間話を始める。 「倒れた件で、迷惑かけて、すみませんでした」 頭を下げる。 あの時、末次さんがいなかったら、どうなってたか、分からない。 「顔を上げてください、社長。 当然のことをしたまでです。 それより、もう少し、休まれたほうがよかったのでは?」 「あれから、睡眠をとるようにしてるし、大丈夫ですよ」 大丈夫じゃないのは、心の中。 話してくれればいいが… 末次さんは、隠しているから。 本気で、聞かないと… きっと、はぐらかされてしまう
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