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「末次さん!
教えてください。
綾…徳永さんの連絡先を」
「社長っ!
何言ってるんですか?
私は何も知りませんが?」
末次さんが知らないはずはない。
冷静に返す言葉が、冷徹に聞こえる。
「好きな人が出来た、と言って、別れを告げられました。
でも、諦めきれない。
それに…別れた男の元に来るでしょうか?
倒れた、と言うだけで…」
「さぁ?
たまたま、同じ病院に、知り合いが入院していた…とか?」
それは、ない。
オレが入院していたのは、特別室のフロアだし、あの時は、オレしかいなかった。
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