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付き合いだして、一年がたった頃…
鷹野グループのトップである、親父が倒れた。
九死に一生を得たが、そのせいで、一線を退くことを決断した。
オレは、一人っ子だが、元々、継ぐ気はなかった。
幹部の中で有力者を選出すればいいものを、責任を負いたくないのか、社長のイスがなかなか決まらない…
社長の息子である、オレに白羽の矢がたつことに、たいして時間がかからなかった。
派閥もあったんだと思う。
今、考えれば…
息子であるオレが社長になることで、均衡が保たれる…
末次さんから、そんな話を聞いたこともある…
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