第九章

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「本当は、私も、徳永さんと同じ意見です。 社長が相応しいお相手結婚されて、鷹野グループがますます栄えればいい、 そう、思ってきました」 しかし…と、続ける末次さん。 眼鏡の奥の瞳は、いつもの冷たいものではなく、優しさを秘めたものとなっている。 「社長の徳永さんへの想いに。 そして、社長のことを想って身を引く徳永さん。 二人の真剣な想いに、私の考え方も変わったのです」 だから、病院に呼んだんです、と。
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