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「社長、何があっても、動かず話さないでくださいね」
ボソボソ言う声。
「分かってます」
了解!
これを守らないと、全てが水の泡だ。
何を聞いても、動揺しないように、自分に言い聞かせる。
大丈夫
大丈夫
そして、真っ直ぐ前を見つめる。
時計は、7時5分前を指していた。
その時だったー
「すみません、お待たせして…」
はぁはぁ、と、肩で息をしながら彼女がカフェに入ってきた。
一言、謝ってから、席に座る。
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