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「好きな人が出来たの…だから…別れて欲しい…」
二人でよく行った海を見つめながら、キミが言った。
夜の闇と夜の海。
境界線は曖昧で。
ただ…波の音が、二人を包む。
「うそ…だろ…?」
信じられない。
嘘……
急に告げられた別れに、オレは、気付けずにいた。
「さよなら…」
その言葉に動揺して見抜けなかった。
キミのついたやさしい嘘と、頬に流れていた…
その涙の真実を…
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