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「末次さん、鷹野社長が笑ってられるように。
そばで、見守っていてください
」
よろしくお願いいたします、立って深々とお辞儀をしたようだった。
「徳永さん?
あなたがそばに…」
末次さんの言葉を遮る彼女。
「仕事で、フランスに行くんです。
いつ、帰ってくるか分かりません」
きっぱり言い切る声に、迷いはなかった。
フランス…?
彼女の本当の気持ちを知ったのに…
自分がすべきことも分かったのに。
なんで、フランス?
「いつ、旅立つのですか?」
「明日です。
では、失礼します」
そう言って、彼女は、カフェから、出て行った。
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