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「社長、どうなされますか?」
後ろを向いて、オレの指示を待つ。
「これからって、言う時になんでだよ」
頭を抱えてテーブルに、突っ伏した。
日本にいれば、よりを戻すことの可能性があったかもしれない。
いや、違う。
そうじゃない。
オレは彼女が欲しい…
どこに、いようが関係ない。
「末次さん、仕事も彼女も両方とりにいきます」
オレの決意に、眼鏡の奥の目が優しくひかる。
「私の出来ることなら、なんでも言ってください」
「まず、明日、仕事の調整をお願いします」
胸ポケットから、オレは携帯を取り出し、なつかしい人の番号を、呼び出した。
「もしもし、オレです…」
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