第十章

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『もちろん、仕事で』 って、当たり前だろー 心の中で、突っ込んだ。 富田部長には、好きな人がいる。 何度も、営業部と企画部で、会議した時に、見てしまった。 と、言うか、みんな気付くって。 あれほど、営業事務の子に、甘い顔をしていたら。 知らぬは、本人だけかしら!? 「仕事なのは、分かりましたが、なぜ、私でしょうか?」 「今度、わが社は、フランスにヨーロッパの拠点として、支社を設立することになったんだ。 ヨーロッパの販路の新規開拓、そして、文具の輸入など」 「うわぁ~グローバルになってきているんですね、わが社って」 「新支社の設立メンバーに、各部の精鋭たちが集められたんだ。 もちろん、企画部から、徳永、お前だ」
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