第十章

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「へ? 精鋭? 私が?ですか…?」 信じられない… あんびりーばぼ ー!! 「以前、企画で社長賞二回取ったしな。 ヨーロッパの風に触れて、斬新な企画が出来るんじゃないか?と、おれが推した」 「ありがとうございます」 嬉しい気持ちを満面の笑みで、答えた。 しかし、富田部長の思惑は、それだけじゃあ、なかったんだ。 「鷹野が、週刊誌に載ってから、社内で嫌な思いをしてただろ? 新天地で、仕事するのも、いいんじゃないか?」 すぅーっと、心が冷えてくる。 私の企画力だけで、選ばれたわけでは、ないんだ。
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